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2014-08-04

問題は(期限付きで)深刻です。◆「関心高まる携帯トイレ 実用性に疑問の声も」静岡新聞NEWS◆[富士山住人の雑感・所感]




8月おはようございます。

富士山在住のマーさん@富士の麓で考えるブログ です。

富士山のトイレ問題、環境問題、

富士山のこれからのあり方について

皆さんと一緒に考えたいです。




ここでは毎回

メディアで取り上げない、

登山愛好者の発信するブログでも触れない、

国や自治体などの観光、環境整備関係者もろくにアナウンスしない

「富士山のトイレ事情」について

掘り下げて書いていきたいと思います。





*-*-*-*-*-*



3日、こんな記事が出ましたね。

地方紙だけでしょうか?




◆関心高まる携帯トイレ 実用性に疑問の声も
(2014/8/ 3 10:15)
http://www.at-s.com/news/detail/1130386244.html

 静岡、山梨両県が富士登山者に無料配布したのをきっかけに、携帯トイレへの関心が高まっている。行政側は環境への配慮から所持するよう呼び掛けているが、一部の山小屋から「既にトイレが整備されている富士山での浸透は難しいのでは」との声も聞かれる。

 山開き後も残雪の影響などで山頂の山小屋とトイレが使用できない状態だったため、静岡県は7月10〜16日に須走口5合目で計1525個を、山梨県は同1〜16日に吉田口5合目で計1万2361個の携帯トイレを登山者に無料配布した。

 登山者の反応はまちまちだ。山梨県の利用者への聞き取り調査によると、「いざというときに安心」「保全に必要」と肯定的な意見が多く聞かれた。一方で、静岡県の須走口では、使用後の袋の回収にも応じたが、集まったのは7個(全体の0・4%)だった。大半の登山者は8合5勺(しゃく)より下の山小屋のトイレを使用し、携帯トイレは未使用だったとみられる。

 ある山小屋の従業員は「富士山には隠れて用を足す場所がない。専用のブースを設けたりしないと実用性に乏しい」と話す。

 今年から携帯トイレの製造、販売を始めた箱製造メーカーアイパックスイケタニ(富士宮市)の担当者は「使用済み袋の回収所の設置など、携帯トイレを使いやすい環境の整備を行政に求めていきたい」と話している。


(写真)携帯トイレ。凝固、消臭効果がある処理剤を入れて使用する =2日午前、富士宮口9合目





あ~


写真のモノは
山梨県富士吉田口で無料配布されたモノですね
(記事最後の富士宮のメーカー関係ないじゃんw)


山開きの日7月1日、富士吉田口ではコレが配布されました、と
安部総理の集団自衛権の臨時会見の後
18時台のNHKニュースでも出てたものです。


7月頭と9月前半に山梨県側が無料配布する予定の2万5000個中
15,000個をこのメーカーが山梨県へ寄付パフォーマンスの後
予定残数10,000個を買ってもらったという噂のモノです。
http://goo.gl/ivw0dr


どういう経緯で山梨県知事へ目録として寄付、という話になったのか
わかりませんけど 

その後 1万個そのメーカーから購入ですか。

まあ、、、 いろんなやり方がありますよね~。

携帯トイレメーカーの私から言わせてもらえば
とても使いづらく、持ち運びに不安な 登山ハイクに不向きなタイプですが…。




ともかく
こういうニュースが出てくることは
歓迎します。


なぜならば
このような問題があることを知っている人、
認識している人がまだまだ少ない。

まずはそこから… だからです。


しかし…未だこんな議論をしている最中?!

二年後の世界遺産のイコモス再審査までに間に合うでしょうか?



問題課題ははっきりしているのです。

富士山の
来訪者、登山者の収容力を適切に管理しなければならない。

特にトイレ問題。

 ①山小屋のトイレ(主に許容量的に)が使えなくなった場合
 ②山小屋に遠くトイレがない場所でもよおした場合

その両方をクリアしなければいけない。 


 ①については行政の主導の下、登山者総量規制をすればなんとかなる
 ②については数百メートル毎にもトイレを作ればクリアする

がそれは両方とも無理(やらない、できない)。

[参考]
★富士山のトイレ事情(3)
  環境配慮型トイレは足りていない

 ★富士山のトイレ事情(6)
  適切な登山者数を試算してみる


現時点での試算(マーさん調べ)では
富士山の収容力(トイレ許容量)は
666人/1日 です。







それを
携帯トイレの実用性に疑問、浸透しないのでは、という方向へ
持って行こうとするのはどうかと思います。



 ・登山者数を総量規制しないのであれば携帯トイレの常備、使用は不可欠

 ・まだ登山者数のピークの時期に達していないのだから多くが山小屋のトイレ使用で賄えていると考えられ使用済み携帯トイレの回収数が少ないのは当然

 ・回収数の少なさは 携帯トイレの推進に意味が無いという論拠にはならない

 ・使い方、使用場所をクリアできる案をもっと提示して欲しい(ダメだムリだではなくて)


山小屋の方たちは大変になってしまいますが
山小屋設置の環境配慮型トイレが許容量オーバーで使用できなくなった時のための
携帯トイレ使用ブースを用意していただきたいと思います。

有料でもいいでしょう。
山小屋のトイレが使用できない時に 山小屋の周囲を汚され悪臭まみれになることよりも
ずっといいと思います。


あとは
山小屋と山小屋の途中、トイレが遠い時の
携帯トイレの使用方法ですが
隠れる場所がない富士登山道、
途中に目隠し使用ブースでもできればいいのですが

これは簡単なように思えますが
突風、雪害、落石、雪崩などに耐えるものを
設置することが困難なため 
昔から実現できません。

(各山小屋の強固な構造、設置状況を見ていただくとわかりますね)



そのため 私たちは
この登山ハイク時に特化した携帯トイレを
使用時に大変役に立つ大型ポンチョと共に
提案しております。



★「ポンチョ」のすゝめ


大型ポンチョは是非ひとつ
携帯トイレと一緒に持って行ってください。

グループでおひとつでもいいと思います。
必ず役に立つ時が来ますよ。








 マーさん@富士の麓で考えるブログ。
 blog  http://voice-of-mtfuji.blogspot.jp/
 Twitter https://twitter.com/maasan_Fuji


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