おはようございます。
富士山在住のマーさん@富士の麓で考えるブログ です。
富士山のトイレ問題、環境問題、
富士山のこれからのあり方について
皆さんと一緒に考えたいです。
ここでは毎回
メディアで取り上げない、
登山愛好者の発信するブログでも触れない、
国や自治体などの観光、環境整備関係者もろくにアナウンスしない
「富士山のトイレ事情」について
掘り下げて書いていきたいと思います。
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前回は
しばらく続いていた富士山における「白い川」、
平成18年度より富士山五合目以降に設置された
環境配慮型トイレの数(約40数個)とその種類のお話でした。
では
富士山における環境配慮型トイレ、
その特長、メリット、デメリットについて
です。
簡単にまとめます。
●バイオ(バクテリア)の処理能力はかなり強力
うっかり落としてしまった綿のシャツ(いけませんよ) でも
しばらくするとカスだけしか残らないというくらい強力(!)
適切なメンテナンスで夏季シーズンを通して活用でき
バイオが処理するにしてもそのカスがたくさん出るのかと
思いきや
適切に使用すれば
夏季一度もカスを回収すること無く利用できるとのこと。
(どこに消えてしまうのでしょうね?!)
●バイオ処理(バクテリア)の処理能力の目安は100回分/1日
それ以上使用されると処理しきれなくなるばかりか
適正量以上に上に降り積もれた排せつ物で窒息死してしまう
●バイオ(バクテリア)は
塩分に弱いので
実はオシッコに弱い(!)
●水も電気も必要ない環境配慮型トイレというイメージですが
実際は
バイオを生存活性化させるためのヒーターや撹拌が必要なので
電源が要ります
夏季でもヒーターで温度管理しなければいけません
自家発電システムが必要でそのための燃料が要ります
焼却型についても燃料が要ります
よって
燃料が運び込めない時期、期間は
環境配慮型トイレが使用できない
※世にある環境配慮型トイレの中には
自然エネルギーである太陽光発電などと
コラボでできるものもあったりしますが
天候によっては安定した熱源にはならず
冬季の積雪、凍結に対処できるものはなく
温度管理が出来ない&寒さでバクテリアが死んでしまう
富士山登山道に適しません
●設置費用が莫大
●富士山においては
風害、雪害、雪崩、落石、崖崩れなどを考慮し
設置場所を検討しなければならない上に
メンテナンスも考えると
各山小屋に隣接でしか設置できない
その上
世界文化遺産登録になると新たな建造物を
造成することが困難で
事実上、
平成18年度に設置した環境配慮型トイレ42箇所のあと
増設が不可能である
●管理費、燃料費がかかるためどうしても有料にせざるを得ない
(トイレが使用できるのならばしかたないです)
ああ、これ以上
富士山に環境配慮型トイレは増やすことが
出来ないのですね…。
では次回
環境配慮型トイレの処理能力は
富士山において充分なのか?
をお話します。
(あれ?前回の最後で…?)
マーさん@富士の麓で考えるブログ。
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